米国では出所後の生活を支える仕組み自体は存在するのに、住まい、身分証、法律相談、就労支援がそれぞれ別の団体に分かれていて、当事者が辿り着きにくい。Alyoshaは当事者と支援機関、ケースワーカーを一つの場でつなぎ、ばらばらの資源を社会へ戻るまでの一本の道筋として案内する。
評価の中心にあるのは課題設定の切実さだと考えられる。制度が足りないのではなく、あるのに届いていないという構造を正しく捉え、作品は新しい支援を発明するのではなく、既存の資源をつなぐ調整役に徹している。高校生部門の最優秀賞という位置づけからも、技術の派手さより、誰の何を解くのかという一点の強さが評価軸の中心だったことがうかがえる。
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