部屋の中で物を探すときに頼れるAIパートナー。ときどき室内を眺めては映像を記録に残しておき、鍵はどこかと聞けば、置かれた場所に加えて雑誌の下敷きになっているといった様子まで言葉で返す。映像に見当たらなければカレンダーの予定をたどって心当たりを挙げ、必要ならサーボでカメラの向きを自分で変える。
探し物という身近な課題に、既存のトラッキングデバイスとは異なるAIベースの手法で挑んだ点が評された。エージェント間の通信設計や、映像ログと行動履歴から推論を返す仕組みが技術的に面白く、完成度も高いとされている。
探し物の解決策はこれまで、失くしそうな物に先回りしてタグを貼るものが中心だった。この作品は部屋を見ておく側に立つため、貼り忘れた物にも届く。前提の置き換えが効いている。加えて、映像に写っていない場合に予定から推し量る筋道を持たせたことで、見えないものは答えられないという弱点に手が入っている。カメラを自分で振る機構まで含め、ソフトとハードをまたいで一つの体験にまとめた点も、実演の説得力につながったはずだ。
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